MZ-3500
MZシリーズの中で異彩を放っている機種。ビジネス機を謳って投入され、FDD搭載、オプション追加で400ラインカラーグラフィック、漢字表示など機能は充実。
しかも、Z80をデュアルで搭載している野心的な構成。
筒状の拡張ユニットを後方からガボッと入れる構造。ボックス部分が張り出す構造。
この拡張ユニットは結構な大きさがあるので、拡張ボックスと接続する拡張バスボードへの構造負荷が大きい。
そのため、構造負荷を吸収するために拡張バスボード自体に、梁のような構造体が固定されている(後述)
5インチ2Dディスク。TEAC FD-55B。
拡張グラフィックボードは前面に専用の挿入スロットがあり、なかなか珍しい構造をしている。
キーボードは別売りで、日本語キーボードは2種類販売されていた。上 MZ-1K01(JIS), 下 MZ-1K06(ASCII(KANA))。
他に海外用に4種類発売されていたらしいので、海外展開も考えられていたマシンだということが分かる。
ソフトウェアは専用のBASICと、独自のディスクファイルシステム FDOSを採用していた。
MZ-3500 基板を愛でる
メイン基板。デュアルZ80はカスタムS6102R を挟んで搭載されている。
拡張グラフィックボード。
白い石は、NEC μPD7220 GDC。メインのマザーボードにも同じ石が載っているので、拡張するとデュアルになる。
メイン基板のサブボード。FDCと拡張ユニットへのバスコネクタが載っている。
拡張ユニットの構造負荷軽減のために、ボードを貫く梁がボードに固定されている。この梁を筐体土台にねじ止めして、負荷を分散させている。なかなか珍しい作りだと思う。










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