SHARP MZ-80K

2023年12月15日金曜日

MZ-80K

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MZ-80K

赤いモニタカバーが映える80K。
MZの原点であり、長くその仕様は引き継がれ互換性が保たれた稀有な存在。
いじっていきましょう。

セラミックコンデンサが劣化で割れている。
割れ、ヒビの入ったものは全て交換。電解コンデンサについてもほぼ交換した。
基板は洗浄して十分に乾燥。
手配線されている部分が不安な状態だったので、全て張りなおした。


組み上げ前の動作確認。
良くメンテされていた機体でデータレコーダは不備なく読み書きできた。

電源ユニットの上部カバーが白錆びで状態が良くなかったのでさび止め塗装。


残っていたデータテープからMONACP GPをロード。
キーボードもすべて動作。この筐体はとても程度が良くて、塗装の剥がれもほとんどなく擦れも目立たない良品。
コンポジット出力の回路を組み込んでサブ画面でも表示させている。 
 

こちらは別の機体。洗浄後の乾燥中。
白いROMが載っている珍しい初期基板。



電源ユニット、古めかしい部品構成でなんかいい。電気回路っぽくて。

CMTユニット、駆動部分は民生テープデッキを転用しているのかな。
ガチャポンスイッチからのメカ機構は力がかかる部分が多いので不具合を心配するけど、この部分の故障は見かけない。

テープ走行機構はグリス切れやゴムの劣化で動きが鈍くなっている場合が多い。
再生できても、早送り/巻き戻しができないなど症状が出やすい。

キーボード


80Kと言えば、マトリクスキーボード。
時代と共に、タイプライタ型が主流となる中、80Kにもオプションでタイプライタ型のキーボードキット MZ-80TK が発売されていた。
配列は80Cと同じタイプライタ型で、筐体キャビネット上部ごと取り換え、モニタとCMTを移植する。
比較してみよう。


オリジナルの80Kでは、5×5キー横にSHARPとMZ-80Kロゴ、アルゴ船がマークされている。
MZ-80TKでは、5×5キーが置かれるため、ロゴとアルゴ船がCMTカバーに付けられるようにエンブレムが付属していた。
SHARPロゴはキャビネット前部に付いている。
ここにSHARPロゴがあるのはMZ-80TKキットだけ。
MZ-80Cはモニタ下部にSHARPロゴがある。

MZ-80K 基板を愛でる

広い基板に余裕のあるレイアウト。
MZ-80Kのオールインワンパッケージによって小型化する必要が無いのでとても大きく感じる。
レイアウトに余裕があるので、改造もしやすかったと想像する。

こちらは、販売初期の頃の基板。
白いROMが搭載されており、基板レイアウトも異なる。
動作やコネクタ類は変わらない。

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