MZ-700
生まれながらに不可能は無い。MZ最強のマシン。
カセットなし(MZ-711)、カセットあり(MZ-721)、プロッタ付き(MZ-731)の3バージョンがあり、価格帯に応じて選べる方式になった。全てオプションで用意されているのでアップグレードできるのも魅力。
特にプロッタは他機種ユーザーからも注目されていたと思う。かくいうFMユーザーだった私もうらやましかった記憶がある。
画面出力系の回路が別建てになっている。コンポジット出力があるのでモニタのハードルは低い。複数台直した経験上、この基板のコンデンサがよく漏れている。
バラした感じはこんな感じ(MZ-731)ユニットごとにとてもシンプルかつ部品点数もとても少ない。スピーカー忘れてるな。
キーボードも裏面基板ネジを全部外すと(30本くらいある)バラバラにできるのでキーが効かないなどの修理も可能。
ただし、キーボードのフラットケーブルは要注意!
本体コネクタから勢いよく抜こうとすると、内部のツメに引っ掛かってフラットケーブルの端子部分が折れたり削れたりすることが頻繁にある。端子が無くなるとリカバリ難易度が急上昇する。
抜く前に接点復活剤やIPAなどを端子に流し込んで、そぉ~っと抜くことを推奨する。これは同じ構造を持つMZ-1500でも同様。
データレコーダー部分のメンテナンスは、
キレイに清掃 -> ゴムベルトの交換 ->可動部分のグリス打ち換え -> プーリーの調整 という順で進める。
この機種はアイドラプーリーがよく滑っている。ゴムの交換しか方法がないが、なかなかに入手困難。あと、グリスの固着も目立つので打ち換えは必須と感じる。
プロッタープリンター
プロッタのモーターピニオンがほぼ確実に割れている。交換部品は真鍮製のものが海外通販で入手可能。また、似たものがAliexpressでも入手可能。
分解はさほど難しくないが、ギアを外しだすと戻すのが大変な構造なのでピニオンだけを触るようにした方がよい。
プロッタペンは入手困難なので自作した。
ボールペンとTAMIYAの5mmプラ棒で規格サイズにすれば使用できることを確認。
MZ-700 基板を愛でる
美しくまとまった基板、画面出力以外は全て載っている。拡張I/Fがカードエッジと言うのが今となっては使いにくいが、コストダウンには貢献している。













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